英国のことを正式にはユナイテッド・キングダム(UK)結束のある王国とでも、訳すべきか、その名の崩壊が、今回国民投票でEU離脱派が勝利によって始まった。
未来を生きる若者の気持ちを度外視して、老人の民族意識、大英帝国としての過去に生きるプライド、己の自己利益優先などによって、ユナイテッド・キングダム(UK)はローマ帝国、スペイン帝国と同じように“死国化”していく、どの国でも、老人は己のノスタルジアやプライドで生きるべきでない。未来を託す若者らが世界で羽ばたけ、平和な世界で人生を謳歌出来るような仕組みを遺産として若者に残すべきである。
さらに、今後、EU離脱は世界経済の大混乱を起こすかもしれない。そして保護主義の台頭は時代のねじを逆回転させ、平和から戦争の道を再び歩かざるを得ないかもしれない。
ISの問題、ロシア、中国の覇権主義を強めつつある時代に、イギリスの国民は世界の状況が見えず、誤った決断をしたのかもしれない。
産業革命から脈々と続いた重工業偏重の工業社会は、IT化した世界の経済構造に追い付いていけず、自国の経済力の停滞を招き、世界通貨としてのドル・ポンド制からポンドが消え離脱したが、過っての栄光を利用し、金融ビジネスとしての地位の確立をして、何とかユナイテッド・キングダムとしての対面を保ってきたが、今回のEU離脱は、経済統合、政策統合から脱落し、その利便性としての地位を失うことになるかもしれない。
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